アンダーニンジャに出てくる『宇宙服アセンブリ』。これはリアルにも実在するものです。
今回はこの宇宙服アセンブリを調べたのでどんなものかの概要と作中のリアルさを解説します。
桐生君部活やめたって
作中において桐生君が遁を落とすため、宇宙空間に行きます。その時に装備として登場したのがこの宇宙服アセンブリ。概要は下記です。
- 登場巻・話数:コミックス第8巻・第66話
- 潜入の経緯:某国が宇宙空間へ物資を運ぶロケットの打ち上げを利用。本来積み込まれるはずだった物資の代わりにUNの桐生が潜り込み、見事に宇宙空間へと到達しました。
- 装備の役割:過酷な宇宙空間で生存し、ターゲットである「遁」内部へ侵入するための専用装備として描かれています。
NIN忍研の日比乱乱がUNのスーツ解析を行う中で、宇宙服アセンブリであることに気づき、UNの真の目的が遁および遁内にあるNIN20万人分のデータであることが発覚します。結果的に遁は自爆せざるを得なくなり破壊されますが、桐生君も命を落とします。人生まで辞めざるを得なかった桐生君。しかしながらこのおかげでUNが地上に出てこれたのです。
【リアル】宇宙服アセンブリ(EMU)とは何か?
さて、作中に登場する宇宙服アセンブリは、現実世界では「EMU(Extravehicular Mobility Unit:船外活動ユニット)」などと呼ばれる生命維持システムです。単なる「防護服」ではなく、宇宙飛行士が宇宙空間で活動するための「人間型の小型宇宙船」とも表現されます。
つまるところ、
「宇宙で活動できる装備」
です。
遁を落とすのにもってこいです。
一応こんなもん・・・程度で載せておきます。当然私は専門家ではないのでNASAやらJAXAのサイトから引っ張ってます。興味ない方はスキップしてください(笑)。
実在の宇宙服アセンブリは、大きく分けて以下の2つの主要システムで構成されています。
SSA(Space Suit Assembly:宇宙服アセンブリ本体)
宇宙飛行士が直接着用する衣服および構造躯体部分です。
| 構成部位 | 正式名称 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 上半身シェル | HUT(Hard Upper Torso) | 胸部や背部を保護する硬質シェル構造。生命維持装置を結合する骨格となる。 |
| 下半身 | LTA(Lower Torso Assembly) | 腰から下のパンツおよびブーツ部分。 |
| 頭部 | ヘルメット & EVVA | 視界の確保と、強力な太陽光(紫外線・赤外線)を遮断するバイザーユニット。 |
| 手部 | グローブ(Glove Assembly) | 内部が加圧された状態でも指先の繊細な作業を可能にする精密グローブ。 |
| 下着 | LCVG(Liquid Cooling and Ventilation Garment) | 体温調整用の冷却水チューブが細かく編み込まれた水冷アンダーウェア。 |
PLSS(Primary Life Support System:主生命維持システム)
SSAの背部(HUT)に取り付けるバックパック型の装置です。宇宙服内部の環境を維持するための核心部であり、以下の機能を備えています。
- 酸素の供給および呼吸循環
- 呼気から排出される二酸化炭素や水蒸気の除去
- 服内部の気圧維持(約4.3 psi / 約0.3気圧)
- 冷却水の循環による体温コントロール
- 地上や仲間との通信システムおよび電力供給
【リアル】宇宙服アセンブリの歴史と進化
現代の宇宙服アセンブリが成立するまでには、宇宙開発の歴史における大きな進化がありました。
アンダーニンジャでも1970年代ごろアメリカが宇宙に行ったというリアルな歴史に則り、NIN七人衆の根来が「我々も宇宙に目を向けるべきだ」と言っています。
アポロ計画時代(A7L / A7LB)
1960年代から70年代のアポロ計画で使用された宇宙服(A7L)は、月面着陸と活動を目標に開発されました。この時代の宇宙服は、各宇宙飛行士の体型に合わせて作られた「カスタムメイド(オーダーメイド)」が基本でした。アポロ15号以降の「A7LB」モデルでは、月面車(LRV)に乗車できるよう腰や膝の関節屈曲性が大幅に改良されました。
スペースシャトル〜国際宇宙ステーション(ISS)時代
1983年のスペースシャトル・チャレンジャー(STS-6)による船外活動において、現在使用されているEMU(シャトル型EMU)が初めて運用されました。この世代から導入されたのが「モジュール式(アセンブリ方式)」です。
飛行士ごとに一から作るのではなく、S・M・Lといったパーツをサイズ別に組み合わせて着用する方式に変化しました。これにより整備性やパーツ交換の利便性が格段に向上し、繰り返し再利用することが可能となりました。
アンダーニンジャのリアリティ
アンダーニンジャに出てくる科学用語や技術はどれもリアルを元に作られています。透明化スーツである摩利支天の光学迷彩も実際にある技術です。アンダーニンジャは現代にもし忍者がいたらという”IF”の世界を描いている漫画でもあり、そのリアルへの近さはファンタジーよりはSFに近いです。
桐生が行った「ロケットへの密航」や「宇宙空間での行動」という破天荒な展開も、作中で使用される装備が現実のSSAやPLSSといった構造に忠実に則っているからこそ、妙なリアリティを感じさせます。
現代の忍者は単に身体能力が高いだけでなく、最先端の工学や生命維持システムをも使いこなす集団であるという設定が、誇張して言えば『現代忍者奇談』とも呼べるリアルな面白さを生み出しています。
まとめ
桐生が宇宙潜入時に着用した宇宙服アセンブリは、現実の宇宙開発史(アポロ計画からISSに至る技術の蓄積)に裏打ちされた本物のテクノロジーです。
アンダーニンジャでもアポロ計画時代から宇宙開発の動きを見せていました。
宇宙での忍者の戦いというのは描かれていませんが、もし描かれれば胸アツになること間違いなしです。最上級の現代忍者漫画になることこの上なし。
今後宇宙に関する設備やシーンが描かれるかは注目です。



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